AI でどんな写真もアート作品に変える方法
著者 Chatday Editorial Team ·
少し前、たくさんの人が自撮りを小さなコレクション用フィギュアに変えていました。写真を AI にわたして、自分のおもちゃ版をつくってもらい、その結果を投稿する。これがあまりに流行して、Google の画像ツールは報じられているところでは4日間で約1,300万人の新規ユーザーを獲得し、最初の2週間で人々は数億枚の画像をつくりました。
ここがほとんどの人に見落とされた点です。あの流行は特別な機能ではありませんでした。ただの1つのスタイルにすぎません。同じやり方で、あなたの写真は水彩画にも、鉛筆画にも、90年代のアニメの1コマにも、ルネサンスの油絵にも、粘土アニメの1場面にもなります。画像を1枚アップして、ほしい見た目を伝えれば、AI がそれを描き直してくれます。
このガイドでは、たまたま1回うまくいくのではなく、きちんとうまくやる方法をお伝えします。どんな写真から始めるか、スタイルの指示をどう書くか、どの見た目がどの写真に合うか、うまくいかなかった結果をどう直すか、そして何かを投稿する前に知っておきたい正直な限界についてです。
「写真をアートに変える」とは実際どういうことか
AI が画像をつくる方法は2つあります。文章の説明から新しく生み出すか、すでに手元にある画像を受け取って変えるかです。ここでほしいのは後者で、これを画像から画像へ、つまり画像編集と呼びます。
この違いは大事です。ゼロから生成すると、あなたのイメージに少し似た他人が出てきます。自分の写真を編集すると、AI は本物の形、本物のポーズ、本物の構図を保ち、変えるのは表面だけです。線、色、質感、光です。だから、スタイルを変えた愛犬の写真は、絵になっても、やっぱりあなたの犬に見えるのです。
つまり作業のすべては、2つの決断に尽きます。よい元写真を選び、スタイルをはっきり伝える。この2つが決まれば、あとは簡単です。
まずは正しい写真から
AI は見えるものをもとに作業します。くっきりして明るい写真は、残す手がかりをたくさんあたえます。暗くてぼやけた写真はごくわずかしかあたえないので、AI は想像で補い始め、そこで顔がゆがんで出てきます。
- よい光がすべてに勝ります。 窓ぎわの自然光が最高です。顔に強い影が落ちるのは避けましょう。
- はっきりした被写体を1つ。 人や物でごちゃごちゃした背景は結果を混乱させます。シンプルなほどよいです。
- 十分に近づく。 顔、ペット、物が画面のかなりの部分をしめるようにします。
- ピントを合わせる。 あなたにぼやけて見える部分は AI にもぼやけて見え、AI は推測で補います。
ステップ1:スタイルをきちんと伝える
「アートっぽくして」では、ありきたりで味気ない結果になります。コツは、3つを伝えることです。画材(何でできているか)、スタイル(具体的な見た目)、雰囲気(感じ)です。写真をアップして、次のようなプロンプトを使いましょう。
パターンに気づいてください。どれも、画像が何でできているか、どんな見た目にすべきかを伝え、そのうえで本物の被写体を保つようにしっかり指示しています。この最後の1行が、AI がまったく別人を描き直すのを防いでくれます。
かんたんガイド:どのスタイルがどの写真に合うか
すべての見た目がすべての写真で通用するわけではありません。うまくまとまりやすいもの、崩れやすいものをもとに、時間を節約するためのおおまかな地図です。
| あなたの写真 | 最も合うスタイル | 避けたいスタイル |
|---|---|---|
| アップの人物写真 | 水彩、油絵、鉛筆画、ポップアート | ごちゃごちゃした3Dの場面(顔がゆがむ) |
| 全身写真 | アニメ調、フィギュア、コミック、粘土アニメ | 細部の多いスタイル(顔が失われる) |
| ペットの写真 | 水彩、アニメ調、絵本のイラスト | 写実的な変換(不気味になる) |
| 風景や旅行 | 水彩、墨絵、ビンテージポスター、油絵 | 人物向けのスタイル |
| 集合写真 | ポスター、コミックのコマ、フラットなイラスト | くっきりした顔が必要なもの全般 |
その裏にあるパターンはこうです。顔と細部が多い写真ほど、スタイルはシンプルで平らにすべきです。絵画やイラスト調の見た目は小さな失敗を許してくれます。細部の多い3D調の見た目は、それを目立たせてしまいます。
ステップ2:うまくいかなかった結果を直す
最初の1回は下書きであって、完成ではありません。チャット形式のツールでこれをやる一番よいところは、変更をふつうの言葉でお願いできて、最初からやり直さずに、すでにつくったものを編集してくれる点です。
- 顔が変わった? こう言いましょう。「同じ画像で、でも元の顔と表情はそのまま正確に保って」。
- 強すぎる? こう言いましょう。「同じスタイルで、でももっとやわらかく控えめに、彩度を下げて」。
- 気に入っていた細部が消えた? 名前を出しましょう。「赤いマフラーとメガネは残して」。
- 別バリエーションがほしい? こう言いましょう。「同じ写真で、今度は鉛筆画にして」。
小さく具体的な直しは、プロンプト全体を書き直すよりうまくいきます。やり直すのではなく、少しずつ寄せていくのです。
写真の種類ごとのおすすめスタイル
具体的にいきましょう。「どうやってつくったの?」という反応を最も安定してもらえる見た目はこちらです。
- プロフィール写真に最適: 油絵か水彩の人物画。うつりがよく、古くならず、写真うつりがいまいちな日にもやさしいです。
- 贈り物に最適: ペットや家族写真を絵本調や水彩にした版を、印刷して額に入れて。
- SNS に最適: フィギュアやアニメ調のスタイル。小さなサムネイルでもひと目で伝わるからです。
- 旅行の投稿に最適: 風景をビンテージポスターや墨絵にしましょう。ただのフィルターではなく、デザインされたように見えます。
- 集合写真に最適: フラットなコミックのコマ調。ぎこちない集合写真を、狙ってつくったように見せてくれます。
AI によるスタイル変換が苦手なところ
これは本当に楽しいですが、魔法ではありません。弱点を知っておくと、変なものを投稿せずにすみます。
顔と手。 これは AI にとってまだ一番むずかしいものです。とくに集合写真では、背景の顔がゆがんで出ることがあり、手は指が増えたり減ったりします。共有する前に拡大して確認しましょう。
文字。 写真の中の文字、看板、ロゴ、Tシャツの標語などは、たいてい意味のない文字列になります。言葉が大事なら、これはまだそのための道具ではありません。
似ていなくなることがある。 スタイルを効かせすぎると、その人が本人に見えなくなります。似ていることが大事なら、軽めのタッチをお願いし、「同じ顔を保って」という指示をどのプロンプトにも入れましょう。
存命の作家やブランド。 特定の存命作家のスタイルそのものを求めるのは倫理的にグレーで、ブランドのキャラクターをまねると権利にふれることがあります。まねる相手の名前を出すより、ほしい見た目を説明しましょう(やわらかい水彩、力強いコミックの線など)。そのほうが、結果もよく、きれいになります。
どの写真も出発点になる
つまるところ、これがすべてです。あなたのスマホの中のどの写真も、完成品ではなく出発点です。誕生日のスナップは水彩画になれます。犬は絵本のイラストになれます。旅行の景色は、本当に飾りたくなるポスターになれます。
よい光の写真を1枚選び、ほしいスタイルをふつうの言葉で伝え、AI に描き直してもらいましょう。最初の1回が外れたら、少し寄せていけばいいのです。10分後には、額に入れる価値のある1枚が、そしておそらく思いがけず気に入る3枚が、手元にあるはずです。