AI で商品写真をつくる方法(スタジオ不要)
著者 Chatday Editorial Team ·
ネットで何かを売るとき、仕事のほとんどをするのは写真です。明るくてはっきりした商品写真はタップされます。散らかったテーブルの上で撮った暗い写真はタップされません。どんなに良い商品でも同じです。
少し前まで、これを直す方法は 2 つしかありませんでした。撮影ボックスを買って画像編集を覚えるか、カメラマンにお金を払うかです。いまは 3 つ目の方法があります。スマホでそこそこの写真を 1 枚撮れば、切り抜きも背景も、使用シーンも AI がやってくれます。
このガイドでは、その全部を順番に説明します。元になる写真の撮り方、きれいな白背景の出し方、商品を自然なシーンに置く方法、各プラットフォームが求めるサイズ、そして商品ごとの写真をそろえるコツです。そして、絶対に破ってはいけないルールも扱います。写真は、買った人が実際に受け取るものと一致していなければなりません。
ピントの合ったスマホ写真 1 枚から始める
AI は見えているものしか編集できないので、元の写真で仕上がりが決まります。カメラは必要ありません。必要なのは 5 分と、窓ぎわのスペースです。
- 日中に窓のそばで撮り、光は背中側からではなく横から当てます。
- 商品は無地の面に置きます。白い紙、木のテーブル、たたんだシーツなどです。
- 商品が画面の大部分を占めるくらい近づき、ピントが合っているか確認します。
- 角度を変えて 4 〜 5 枚撮り、タグやファスナー、キズなど大事な部分の寄りも 1 枚撮ります。
最後の 1 枚は思っている以上に大切です。写真でぼやけている部分は、AI に手がかりがないので勝手に作られてしまいます。元がはっきりしていれば、仕上がりも正直になります。
ステップ 1:背景をきれいにする
いちばん早く効果が出るのがこれです。写真をアップロードして、商品のまわりを消して無地の背景に置くよう AI に頼みます。これは画像編集と呼ばれるもので、商品をゼロから作り出すのではなく、あなたが撮った本物の写真をもとに処理します。
結果は 2 点を確認します。1 つは、輪郭がきれいで、どこも切れていないこと。もう 1 つは、写っているものが自分の商品のままかどうかです。質感がのっぺりしたり色味が変わったりしていたら、そう伝えてもう一度頼みます。「同じ画像で、生地の質感と元の色はそのままにしてください」といった具合です。
無地の白は好みの問題ではありません。Amazon は、出品のメイン画像に真っ白な背景を使い、商品をパッケージから出した状態で全体が写り、画面の 85% 以上を占め、長辺が最低 1000 ピクセルあることを求めています。これに反した出品は、画像を直すまで非表示になることがあります。まず白背景版をつくり、遊ぶのはそのあとにしましょう。
ステップ 2:見慣れた場面に商品を置く
メイン画像は商品を売ります。それ以外の画像は、それを持っている暮らしを売ります。AI がいちばん時間を節約してくれるのがここです。同じ商品を、キッチンにも、デスクの上にも、バッグの中にも、誰かの手の中にも、外に出ずに置けます。
角括弧の中を書き換えて、何パターンか生成します。使い方の違う 3 〜 4 シーンがあれば、買う人がページをスクロールし続ける理由になります。説明して、見て、直すというこの流れはどんな画像づくりでも同じで、AI でロゴをつくる方法のガイドで使っている手順とまったく同じです。
元の写真が古かったり傷んでいたりする場合は、シーンに置く前に整えておきます。AI で古い写真を復元する方法のガイドがその手順を説明しています。
ステップ 3:プラットフォームごとの比率とサイズ
いい写真でも、切り取り方が悪ければ台無しです。必要な比率を指定して、大きめに書き出しましょう。
| 販売する場所 | 指定する比率 | 気をつけること |
|---|---|---|
| Amazon(メイン画像) | 正方形、真っ白な背景 | 商品が画面の 85% 以上、長辺 1000 px 以上、小物や文字は不可 |
| Etsy | 正方形(1:1) | Etsy は短辺 2000 px 以上を推奨。拡大表示もこれで有効になります |
| SNS 投稿 | 正方形と縦長 | 縦長も用意しておくと、フィードで商品が切れません |
| 自分のショップ | 正方形に加えて横長 1 枚 | 横長はページ上部のバナーとして使えます |
まず正方形をつくります。どのプラットフォームでも使えるからです。そのあと、同じ画像から他の比率を出せば、シリーズ全体がそろいます。
ステップ 4:写真全体を 1 つのショップに見せる
写真に統一感があると、ショップは急にプロっぽく見えます。やるのは簡単ですが、忘れられがちです。
見せ方は最初に決めます。同じ背景、同じ光、同じ角度です。あとは、その言葉をそのまま毎回のプロンプトで使い回します。たとえばメイン画像はいつも「無地の白背景、やわらかいスタジオ照明、下に影、やや上からの撮影」、使用シーンは決まった説明文を 1 つ用意しておく、という具合です。
商品が 20 点になると、この統一感が、趣味の出品とお店の違いになります。何かを立ち上げているなら、副業を伸ばすプロンプトが同じ仕事の文章側をカバーしています。
どの写真にどの AI モデルを使うか
画像モデルはそれぞれ得意分野が違います。同じ場所で切り替えられるので、用途に合うものを使いましょう。
| モデル | 得意なこと | 使いどころ |
|---|---|---|
| Nano Banana Pro | 実際の写真の編集と、商品の見た目を保つこと | 背景の除去、使用シーン、統一感のあるシリーズ |
| Seedream 4.5 | 写実的なシーンと小さな文字 | 細部まで見せたい商品写真やパッケージ |
| FLUX 2 Max | リアルな光と質感 | 布、革、木、金属などの素材 |
| FLUX 2 Pro | 説明文からシーンをつくること | 背景や小物。自分の写真の編集には向きません |
最後の行に注意してください。FLUX 2 Pro は文章から画像をつくりますが、既存の写真は編集できないので、手元の写真をきれいにする用途には合いません。詳しい比較は、AI 画像生成ツールのおすすめのガイドで扱っています。
はじめての出品に
ピントの合った写真を 1 枚撮り、白背景のプロンプトを実行して、そこで終わりにします。きれいなメイン画像が 1 枚あるだけで、個人の出品としては十分に目立ちます。かかるのは 2 分ほどです。
商品が何点かある小さなショップに
まず全商品の白背景版を、同じプロンプトで一気につくります。そのあと、商品ごとに使用シーンを 2 枚ずつ足します。まとめて作業するほうがスタイルもそろい、1 点ずつ仕上げるよりずっと早く終わります。
破ってはいけないルール:写真は商品と一致していること
ここは 2 回読んでください。AI を使うと、実物より良く見える写真が簡単につくれてしまいます。出品者がつまずくのは、たいていここです。
マーケットプレイスははっきりしています。Amazon のルールは、画像が販売中の商品を正確に表していることです。米国では、連邦取引委員会が、買い手が受け取るものを実質的に誤って伝える画像を、AI を使ったかどうかに関係なく誤解を招くものとして扱っています。判断は簡単です。荷物を開けたとき、買った人は違いに気づくでしょうか。
安全な線引きはこうなります。背景を整える、光を直す、傾きを直す、本物の商品をシーンに置く。ここまでは問題ありません。色を変える、キズを隠す、実際より大きく見せる、付属しない部品を足す、売っていないバージョンを見せる。これは問題です。正直な寄りの写真は出品ページに残し、見せ方の部分だけ AI に任せましょう。
AI の商品写真で足りない部分
カメラマンの完全な代わりにはならず、うまくいかないこともまだあります。
いちばん多いのは小さな文字です。ラベルや成分表示、シリアル番号は、AI が描き直すと少しずれることがあります。生成した画像は必ず確認し、文字を読ませたい場面では元の写真を使ってください。
もう 1 つの弱点は、光沢のあるものと透明なものです。ガラス、アクセサリー、時計など反射の強いものは、実在しないハイライトや形が入りがちです。多めに生成してよく見るか、こうした商品は元の写真のままにしましょう。
そして、カテゴリのルールが厳しい商品を何百点も扱っているなら、撮影環境をきちんと用意したほうが長い目で見て早く、安全です。AI が力を発揮するのは最初の 50 件で、5 万件目ではありません。
次の出品は、今夜から見違えます
スタジオもカメラも予算も要りません。窓ぎわでピントの合った写真を 1 枚撮り、きれいな白背景を頼み、シーンを 2 〜 3 枚足して、正方形で書き出す。方法はこれだけで、1 商品あたり 10 分ほどです。
いちばん時間がかかるのは最初の 1 点です。そのあとは同じプロンプトを使い回すだけで、出品するたびに本物のショップのような写真が並びます。